僕はお礼を言いますよ

あさま山荘事件 の時、寺岡さんのお父さんが説得に来たよね。
もう亡くなっていたのに、あさま山荘に息子もいると思ったのね。
でも、その後、寺岡さんのお父さんは、息子がとっくに
死刑にされて死んでいたことを知るわけ。
それで『息子があさま山荘にいなくてよかった』と仰ったのよ。
自分の息子が犠牲者でよかった、と言ったのよ。
家族は子供が死んでも勿論悲しいけど、
その子が誰かを殺したら、もっと悲しいんだと思う」
(P258)



9日の日記の本「夜の谷を行く」読み終えました。
桐野夏生さんの本は初めてでしたが良かったです。
僕は感想文とかが小学生の頃から苦手なので書きませんが、
引用の部分、感じ入りました。
親とはそういうものだなあ・・・と思います。
父方の祖父は自分の子供達(つまりは父達)が家を出て行くさい

「人に騙されるようなことがあっても、人を騙すなよ」

とだけ諭し、送り出していたそうです。
自身は炭焼きで生計を立ててたけど、
いろいろ騙されてきたんやろうなあと、末っ子である
四男がしみじみと語ってたのが記憶に残ってます。


そしてラスト。
ネタバレとなるので、これから
読んでみようという方のために詳しくは書けないけど・・・

「金子さん(*)をああして殺してしまったのに、
あたしはのうのうと子供を産んだ。
それが許せなかったから、忘れたいのです」

「僕はお礼を言いますよ」


「産んでくれてありがとう」
これほど嬉しい言葉は、母親としてはないでしょうね。
父親には分からない感情です。
ちょっと泣けてきます。
今夜も森田童子です。
そぉそぉ、森田童子のCDが再販されてますね。
まずはデビューアルバムを購入しました。

20170712.jpg





(*)妊娠していて、この子だけでも助けて欲しいと懇願されていた。




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