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ちょっとそこまで歴民館まで
今日は暑かったです。
車の温度計は30℃を越えていた。
ちょい散策に行ってきました。

20180524a.jpg

先日の懇親会で(しつこく引っ張りますw)、土佐清水から来た方が
「田辺さんに会ってきた」とか言ってたので、
歴民館で田辺さんの写真が常設展になってるのかな?
と思って行ったんだけどそうじゃなく、総合展示室の
「民族展示」コマで、彼の写真が一部で使われてるだけだった。
そうはいっても久しぶりに見ました。

ここに訪れるのも7年半ぶりですね。
前回は同館の開館20周年記念企画展としておこなわれた
「土佐を撮る」という田辺さんの写真展のとき。
その2年前に氏はすでに亡くなってましたが、
学芸員の方やT吉(弟)さんなんかが尽力したのだと思います。
田辺さんは民俗学に造詣が深く、その視点での写真なので
解説がなけりゃなんのこっちゃ分かりませんw
ま、一般的に「綺麗」とかいう写真じゃないですね。
でも「いい」写真です。

「TAMARAくん、君はシャッターをどこで押すぜ?」

と酒席で聞かれ、一瞬躊躇してると

「僕は心で押す。だからカメラは胸の前で構える」

と言いますので

「じゃ僕はココで」

へそより少し下で構えると

「そりゃアラーキーじゃが」

と大笑い。
僕の結婚披露宴でスナップを撮ってくださってたんですが、
他の誰にも撮ることのできないいい写真でした。
7年半前の日記には、写真展の感想をこう書いてます。

いろんな年代の、本人手焼きの写真が展示されてて
1974年の写真は見事に粗粒子。
森山とか中平卓馬の影響が垣間見えて面白かった。
同時進行でそれらの写真も見てたはずだけど
当時はそんなこと考えもしなかった。
今見ると田辺寿男の写真人生の中で
その時代だけ少し毛色が違い、
なんでもそうだけど「時代」を背景に考えると
楽しみ方もまた違ってくる。



今回の企画展は「安政地震、幕末を揺るがす」。
講演会や講座もあるらしいけど今日はなし。

20180524b.jpg

地震の記念碑の拓本を展示してました。
記念碑なんて、そがに注意してみませんが、
けっこうあちこちにあるようで驚きです。
拓本をどうやってとるのか不思議だったので係の方に聞きました。

「まず碑を綺麗に洗い墨を塗り・・・」

いや、そこまでは分かる。
分からないのはそれだと左右逆になるのに
どうしてこの拓本はそうなってないのか?
そこが疑問。
針穴写真機だって印画紙に写し込めば左右逆像になってる(*)
それを正像にするにはもう一枚印画紙を用意し、
乳剤面同士を互いにくっつけ、強い光をあててデュープしなくちゃならない。
それに類することをしてるんだろうか?

「でも、それだと左右反対でしょ?
これらは正像だからそこが分からない」

と再質問。

「そうですねえ。それは私にも・・・・」

係員ではあるけど拓本の専門家ではないようだ。
とか考えてたらふと閃いた。

「そうか、碑に密着した方ではなく、僕たちは裏から見てるんや。
和紙やから墨も透き通ってるんや。フィルムみたいなもんや」

係の方も

「あ、そうですねえ」

とお互い納得w
なかなか勉強になりました。


上記のパノラマ写真は「櫓」というのができていて、
そこから撮りました。久しぶりのパノラマ写真です。

20180524c.jpg

マムシも出るようで、注意深く下りてると(゜o゜;

20180524d.jpg

蛇ニョロニョロかと思ったよw
もしくは勘太郎。



(*)フィルムも同じく乳剤面には左右逆に写るけどベースは透明だからね。
乳剤面でない方(ベース)から見れば逆にはならない。






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